IT業界で働くエンジニアが独立してフリーエンジニアとして働き始める際には、税務署に開業届を提出して個人事業主となる必要があります。提出の際には事業所の住所や屋号を定めたり、事業内容を決めたりする必要がありますが,記載内容としてそれほど複雑なものは少なく、オフィス場所の手配や印鑑の準備さえできればすぐに記入して提出することができます。

一方、フリーエンジニアとなった際には健康保険も自分で手配しなければならなくなります。典型的には国民健康保険に加入することになりますが、収入が高くなると保険料が高くなってしまうというデメリットがあります。それを見越して保険料を節約する方針を立てておくのも得策です。そのための覚書として開業届にデザイナーとしての仕事をすることを事業の概要の項目に記載しておくと良いでしょう。Web制作のようにデザイン性を要求される仕事も請けられるのがフリーエンジニアだからです。

デザインを扱うフリーエンジニアであれば文芸美術国民健康保険組合に加入できる可能性があります。組合に加盟している協会にも加入する必要があるものの、保険料が収入に関わらず一定になることからこれから稼ぎを増やしていくことが期待できるフリーエンジニアにとってはとても大きな節約になることが期待できます。収入が増えてからの加入でも構わないので、こういう選択肢があるのを忘れないために開業届に記載をしておくとよいのです。

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